片付けはコツと基本で簡単に!注意点を知れば苦手な人でも収納上手

片付けは、心地よい空間作りだけでなく節約につながるなど、得られる効果は多いので積極的に行うとよいといえます。とはいえ、片付けが苦手な人や部屋が散らかっている場合は、片付けが億劫になるケースも少なくありません。この記事で紹介するコツと基本をおさえれば、片付けに対する苦手意識の改善や片付けにかかる時間の削減が期待できます。また、片付けをする前に知っておきたい考え方や注意点をあわせて紹介するので、スムーズな片付けに役立ててください。

片付けの悩みを解消する6つのコツ

片付けには、物が捨てられなかったりどのように片付ければよいか分からなかったりするなど、さまざまな悩みがあります。そのため、悩みにぶつかって途中で片付けの手が止まってしまう可能性も考えられるので注意が必要です。まず、悩んだ際の指標になるコツをおさえてから、片付けを開始することをおすすめします。

コツ1 使用頻度が高い、小範囲から片付ける

一度に多くの場所を片付けようとすると時間がかかるので、場所を区切って小さな範囲から片付けるとよいです。たとえば、キッチン・洗面台の下・靴箱などがあげられます。小さな範囲であれば着手しやすく短時間で片付けを終えやすいため、片付けに対するモチベーション維持に役立つでしょう。

また、使用頻度が高い場所は使う物と使わない物の分別がしやすいといえます。とくに使わない物を分別して処分することが苦手な人は、使用頻度が高い場所から着手して、区別に慣れていくとよいです。

コツ2 全て出してから片付ける

全体量や何を持っているかを把握するために、片付ける範囲にある物を全て出してから片付けるようにします。全体量を知ることで整理整頓しやすくなるうえ、現状のストックが可視化できるので無駄遣いの削減に役立てることが可能です。

コツ3 片付けは「使う」か「使わない」で判断する

片付けは、物を収納するだけでなく不要な物を処分する必要があるため、「使う」か「使わない」で物を分別すると効率的です。判断に悩む際は、1年以上使用していない物は「使わない」に分類するなど、基準を設けると判断しやすいといえます。「使えるかどうか」で判断すると、使っていない物が溜まっていきやすいので、使う物だけを収納することが大切です。

コツ4 定位置を決めて片付ける

定位置を決めて片付けることで、物を探したり片付ける場所に悩んだりする手間の削減が期待できます。とくに、使用頻度が高い物ほど取り出しやすい場所に片付けるとよいです。一般的に腰くらいの高さである、床から80cmから100cmの位置は取り出しやすい高さといわれているので、毎日使うような物などを収納するのに適しています。

コツ5 思い出の品や書類は最後に片付ける

片付けに時間がかかる傾向にある思い出の品や書類は、後回しにすることをおすすめします。片付けに時間がかかるとモチベーションの低下につながるうえ、急いだり勢いで片付けたりすると、必要な物まで処分してしまう可能性が高くなるためです。思い出の品や書類の片付けは後回しにして、落ち着いて冷静に必要かどうかを判断しましょう。

コツ6 よく使う物は出し入れしやすい場所に片付ける

使用頻度の高い物は、出し入れしやすい場所に片付けます。取り出しにくい場所に収納してしまうと、片付けるのが億劫になり部屋が散らかりやすくなるので注意が必要です。物を取り出しやすい場所として、以下があげられます。

  • 引き出しの手前側
  • 腰くらいの高さ、床から80cmから100cmの位置
  • 物を出し入れする動作回数が少ない収納ケース

一方で、アルバムをはじめとする使用頻度が低い物は奥の方に収納するなどして、物が使いやすい環境を整えるとよいです。

片付け前に知っておくとよい考え方

片付けにおいて、物を出し入れしやすい状態で収納することは大切だといえます。片付けにくい場所に収納してしまうと、片付けを負担に感じてしまい部屋が散らかりやすくなるためです。以下の考え方を知っておくことで、部屋をきれいな状態に維持しやすい片付けが期待できます。

片付けは物の「定位置」を作ることが大切

物の定位置を決めることで、片付ける場所が分からなくなったり物が見つからなかったりする事態を防ぎやすくなります。定位置がわかりやすいように、マスキングテープなどを貼って収納場所を明確にしておくのもひとつの手です。

また、定位置を決めて片付けやすい状態にすることは、部屋が散らかりにくい環境作りにつながるといえます。片付けが苦手な人はとくに、定位置を作ることを意識しながら片付けることが大切です。

使用頻度の低い物は家に片付けなくてもよい

使用頻度の低い物は、家に片付ける選択のほかに収納サービスを利用する手があります。とくに、収納スペースが限られている場合には有効です。ただし、収納サービスは預ける物のサイズや量によって利用料金が変わり、長期間預けるほど出費がかさみます。コストをかけてまで保管しておきたい物かどうかを検討したうえで、収納サービスを利用しましょう。

整理・収納・片付けを区別して行う

部屋をきれいな状態にしておくためには、整理・収納・片付けを順に行うことが大切です。まずは「整理」で不要な物を処分するなどして必要な物だけを残して、出し入れしやすい定位置を作り「収納」します。整理と収納の見直しは半年や1年ごとなど、長めのスパンで定期的に行うとよいです。

一方、「片付け」は使用した物を定位置に戻すことを指します。片付けは日々のルーティンであり、物を使ったら戻すことを徹底することで部屋をきれいな状態に保つことが可能です。使用頻度が高い物は片付けやすい場所を定位置にしたり、印をつけて一目で定位置がわかるようにしたりして、片付けやすい工夫を行うことがポイントです。

片付けを開始する前に知っておくべき注意点

コツと基本をおさえればスムーズに進めやすい片付けですが、誤って必要な物を捨ててしまうなどの気を付けたいポイントがあります。なかでも以下は、後悔したりトラブルに発展したりする恐れがあるので注意するとよいです。

注意点1、収納グッズは「片付け前」に買わない

収納ケースをはじめとする収納グッズは、片付ける物の全体量や使用頻度などを把握してから購入します。片付けにおいて大切なことは、使用頻度に応じて取り出しやすく片付けやすい場所に収納することです。全体量や使用頻度を把握する前に収納グッズを購入してしまうと、うまく片付けられなくなる可能性があるので、片付け前に購入しないようにしましょう。

注意点2、家族の物は勝手に片付けない

家族であっても、誰かの物は勝手に処分したり片付けたりしないように注意します。所有者でしか正しい必要性が分からない場合や、使おうと思った際に物が見つからない状況に陥るなど、トラブルに発展する可能性があるためです。

一方で、所有者の了承を得ながらの片付けは、時間がかかる傾向にあります。片付けのモチベーションを維持するためにも、家族の物が多い場所の片付けは後回しにすることもひとつの手です。

【片付けの基本】コツをおさえた4つのステップ

片付けと一言でいっても、使う物と使わない物を区別する整理を行ったり物が出し入れしやすい定位置を作ったりなど工程が多いです。そのため、工程をひとつずつクリアしていくことが片付けの基本といえます。以下は、整理整頓された片付けを実現するための4つのステップです。

片付けのステップ1 物を全て出す

片付ける場所にある物を全て取り出すことから始めるとよいです。ひと手間かかりますが、全て取り出すことで何をどのくらい所有しているかを確認できます。過剰なストックや不要な物は、限られた収納スペースを無駄に消費するので、場合によっては処分などを検討しましょう。

片付けのステップ2 物を「使う」「使わない」に分ける

物を全て取り出して現状を明らかにしたあとは、物の仕分けを行います。「使う」「使わない」に分けて、必要な物だけを収納できる状態にするのがベストです。とくに1年以上使っていない物は、今後も使用する可能性が低い傾向にあります。場合によっては、処分したり人に譲ったりすることを検討するとよいです。

どうしても判断に悩む場合は「保留」として分けておき、1年後などに再検討できるようにしましょう。

片付けのステップ3 使う物を整理する

使い勝手の良い片付けを行うために、カテゴリーや使用頻度ごとに物を整理します。以下は、片付けやすくなる整理のコツです。

・ざっくりとカテゴリー別に分ける(例 ペンとはさみは文房具カテゴリー)
・使用頻度で分ける(例 毎日使う、ときどき使う)

片付けにおいて大切なことは、物の定位置を作ることです。カテゴリーや使用頻度ごとに整理して、それぞれ取り出しやすくて戻しやすい定位置を作れば、片付けたきれいな状態を維持したり物の管理がしやすくなったりします。

片付けのステップ4 収納グッズに片付ける

収納する際は、物の定位置を決めて片付けていきます。基本的には、前ステップで仕分けしたカテゴリーごとに使いやすい定位置を決めるとよいです。なかでも、使用頻度の高い物は取り出しやすい場所に定位置を作るようにします。収納スペースにゆとりをもたせて片付けると、出し入れの動作がよりスムーズになるでしょう。

また、物の定位置が一目でわかるように、目印としてマスキングテープなどを貼っておくこともひとつの手です。目印によって誤った場所に片付けることを防止でき、次に使用する際に物を探さずに済みます。

コツをおさえて片付けをするメリット

必要な物を使いやすい場所に収納する片付けでは、経済的・時間的・精神的な効果を得ることが可能です。出費を減らしたかったり時間を有意義に使いたかったりする場合は、積極的に片付けを行うことをおすすめします。以下は、片付けで得られるメリットです。

無駄遣いや片付けの時間を削減できる

必要な物を定位置に収納する片付けでは、ストックを過剰に購入したり物を探したりする無駄な時間の削減が期待できます。とくに物をよく紛失してしまう人にとって片付けは、紛失防止への有効的な手段のひとつです。浪費防止にもつながるので、所持している物の把握ができる片付けを行うことをおすすめします。

片付けによって掃除しやすい空間ができる

片付けられた空間には、掃除しやすいという特徴があります。床や机の上に置いた物を退かすなどの手間が省かれ、掃除の負担が軽減されるためです。きれいな状態が維持しやすいので、掃除が苦手な人や掃除に時間をかけたくない人にも大きなメリットが得られるといえます。

片付けが苦手な理由と苦手意識を改善させるコツ

片付けを行うメリットを理解していたとしても、片付けに着手する気になれなかったり上手く片付けられなかったりして、片付けが進まないケースも少なくありません。片付けが苦手と感じる理由を知り、苦手意識を軽減させるコツを実践しましょう。

うまく片付ける方法がわからない

うまく片付けられないと感じている場合、きれいに片付けるためのコツをおさえずに漠然と収納している可能性が考えられます。上述した片付けのコツをおさえたり、少なくても物の使用頻度を軸にして定位置を考えたりして片付けるとよいです。使用頻度が高い物から順に、取り出しやすい場所に収納していきましょう。

また、見栄えがよくないのであれば、中が見えない収納ケースを使用するのもひとつの手です。ボックスタイプや扉付きの棚などを使用することで、すっきりとした印象を与えることができます。

片付けが面倒に感じる

片付けには時間がかかるので、片付けをはじめる一歩がなかなか踏み出せないケースがあります。以下のポイントを取り入れて、片付けのモチベーションを落とさない工夫をするとよいです。

・片付け前後を比較できるように、片付ける前の写真を撮っておく
・集中できたり気分が上がったりする音楽をかけながら片付ける
・5分や10分など、時間を決めて片付ける
・小さな範囲から片付ける

片付け後との比較ができるように片付け前の写真を撮っておいたり、小さな範囲に区切って片付けたりして、達成感を得られる工夫も有効な手です。また、物を使用したら定位置に戻すことを徹底して、日頃から片付けにかかる時間や負担を軽減するようにします。

片付けの際に不要な物が捨てられない

片付けをする際、「使う物」と「使わない物」に分類して必要な物だけを収納することは大切ですが、使わない物を捨てることに抵抗を感じるケースも考えられます。無理に捨てた場合、後悔する可能性があるので慎重に行うとよいです。場合によっては、以下の選択を検討することをおすすめします。

・フリーマーケットやフリマアプリなどで売る
・人に譲る
・定期的に必要かどうかを見直す、保留ボックスを作って一時保管する

保留ボックスを作って一時保管する際は、1年などの期間を決めて定期的に必要かどうかを見直すようにします。保留ボックスに長い間入れっぱなしにしないようにすることが、片付けのコツのひとつです。

片付けのコツをおさえてキレイを習慣化に

部屋をきれいに保つためには、物を使用したあとに定位置へ片付ける習慣づけが重要です。そのためには、使用頻度の高い物の定位置を取り出しやすい場所にしたり、不要な物を処分して収納スペースにゆとりをもたせたりする、片付けのコツを意識するようにします。

また、収納グッズを新調したい場合は全体量を把握し、どのように収納したいかを考えてから購入するとよいです。中身が見えない収納ケースを使用すれば、見た目がスッキリした印象を与えられます。物を使用したら定位置へ片付けることを習慣化し、きれいな状態を保ちましょう。

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